2001年度 研究会案内

このページでは、研究室に関係のある研究会や面白そうな研究会を随時紹介していきます。奮って御参加ください。

最新のご案内 2000年度

学系理論と複雑系の数理 研究集会

京都大学数理解析研究所の共同研究事業の一つとして, 下記のように研究集会を催しますので,ご案内申し上げます。

代表者 小室 元政(帝京科学大学)
副代表者 相澤 洋二(早稲田大学)

  • 日時:2001年7月30日(月)13:00〜8月3日(金)12:00
  • 場所:京都大学数理解析研究所4階420号室
                    [ 京都市左京区北白川追分町 ]   交通:市バス 農学部前 または 北白川 下車

    プログラム

    7月30日(月)
    13:00 ─ 13:05 オープニング
    13:05 ─ 13:55 郡司 幸夫(神戸大・理)
    局所的意味論として構成される複雑さそれ自体
    13:55 ─ 14:45 小室 元政(帝京科大・理工)
    大域結合システムにおけるカオス的遍歴の発生機構
    15:00 ─ 15:40 辻井 正人(北大・理),阿部 智(北大・院・理)
    10 GCM におけるカオス遍歴について
    15:40 ─ 16:20 浅水屋 剛(名大・理)
    3次元 b i l l i a r d に於ける周期軌道の統計性
    16:20 ─ 17:00 池田 宏(早大・理工)
    Discrete version of Liao's closing lemma and the C1 stability conjecture :
    Has the C1 stability conjecture been solved ?

    7月31日(火)
    9:30 ─ 10:20 由利 美智子(札幌大学・経営)
    Intermittency への数学的アプローチ(1)
    10:40 ─ 11:20 原田 智洋(京大・情報),アグン・ブディヨノ(大阪市立大),宮崎 修次(京大・情報)
    連続時間酔歩理論を用いたオンオフ拡散の統計解析
    11:20 ─ 12:00 田村 公洋(九大・工),日高 芳樹(九大・工),甲斐 昌一(九大・工)
    非平衡散逸系とレヴィフライト
    13:00 ─ 13:50 由利 美智子(札幌大学・経営)
    Intermittency への数学的アプローチ(2)
    13:50 ─ 14:30 本河 知明(京大・情報),藤坂 博一(京大・情報)
    カオス場における対称性と間欠性
    15:00 ─ 15:40 篠原 晋(早稲田大・理工)
    多自由度ハミルトン力学系における淀み運動について
    Has the C1 stability conjecture been solved ?
    15:40 ─ 16:20 小山 博子(名大・理),小西 哲郎 (名大・理)
    一次元自己重力多体系におけるべき相関構造の自発形成
    Has the C1 stability conjecture been solved ?
    16:20 ─ 17:00 相澤 洋二(早稲田大・理工)
    クラスター形成における Arnold 拡散と Log - Weibull 則

    (終了後,懇親会を予定しています。 若手の研究者とベテランの研究者が親しく知り合 えるような場にしたいと考えております。是非ご参加ください。詳しくは,会場で連絡します。)

    8月1日(水)
    9:30 ─ 10:20 吉永 哲哉(徳島大・医短),津元 国親(徳島大・工)川上 博(徳島大・工)
    拡張 BVP 方程式にみられるホモクリニック分岐の連鎖
    10:40 ─ 11:20 永井 喜則(国士舘大・政経及び情報科学センター)
    セルオートマトン力学系
    11:20 ─ 12:00 橋本 康(東大・新領域創成科学研究科)
    レプリケータ系への混合戦略の導入による新しいアトラクターの出現
    13:00 ─ 14:00 有光 敏彦(筑波大学・物理学系)
    What is the Underlying Statistics describing the Intermittency of Turbulence?
    ---~Is It of Extensive or of Non-Extensive?~---(仮題)
    14:00 ─ 14:40 郷原 一寿(北大・院・工)
    ODEの確率的切換えによって生ずるフラクタルな解集合と一般化次元
    15:00 ─ 15:40 末谷 大道(京大・院・情報)
    riddled basin のマルチフラクタル構造
    15:40 ─ 16:20 奥島 輝昭(都立大・理)
    多項式摂動のある多自由度系の量子動力学
    16:20 ─ 17:00 福田 弘和(九大・院・工),甲斐 昌一(九大・院・工)
    植物発芽時における概日リズムの発現と非線形協力現象

    8月2日(木)
    9:00 ─ 9:50 鈴木 勝博(東京農工大・工)
    リーマン幾何学にもとづく流体力学に関連した系の不安定性解析
    9:50 ─ 10:30 森 敏生(九大・院・工),甲斐 昌一(九大・院・工)
    脳・視覚領野における確率共鳴と脳波のダイナミクス
    10:40 ─ 11:20 栗原 貴之(早稲田大・理工),中田 洋平(早稲田大・理工),用水 邦明(早稲田大・理工),松本 隆(早稲田大・理工)
    On - Line Monte Carlo 学習
    11:20 ─ 12:00 宇野 民幸(名大・院・多元数理)
    ホップ分岐により生まれてヘテロクリニック分岐により消滅する極限閉軌道について
    13:00 ─ 13:50 西森 拓(大阪府立大・工)
    化学走性によるトレイルのダイナミクスと機能(仮題)
    13:50 ─ 14:30 上江洌 達也(奈良女子大・院・人間文化),板谷 聡子(奈良女子大・院・人間文化),A. C. C. Coolen(University of London )
    免疫系ネットワークの力学系モデルの解析
    15:00 ─ 15:40 甲斐 昌一(九大・院・工)
    植物の競合生長パターン
    15:40 ─ 16:20 後藤 振一郎(名大・院・理)
    結合ハミルトニアン振動子系における変調不安定解について
    16:20 ─ 17:00 石井 雅治(椙山女学園大)
    特異点解析と局所第1積分

    8月3日(金)
    9:30 ─ 10:20 鄭 容武(広島大・工) Metric entropy of C1 interval maps
    10:40 ─ 11:20 片岡 直人(北大・院・工)
    Dynamical Network in Function Dynamics (関数マップ)
    11:20 ─ 12:00 大原 英範(京大・院・情報)
    雑音に誘起された対流発生にみられるパターンダイナミクス

    備考:講演時間には質問・討論の時間が含まれることをご承知置きください。


    オープン ダイナミックスの諸相 研究会 -- 関係性と多様性の原理を求めて --

  • 日時:2001年6月1日(金),6月2日(土)
  • 場所:應義塾大学理工学部(矢上キャンパス) マルチメディアホール(創想館地下2階)
                    [ 横浜市港北区日吉 3 - 14 - 1 ] 交通:東横線日吉駅下車 徒歩15分

    主催: 計測自動制御学会 システム・情報部門

    通信総合研究所けいはんな情報通信融合研究センター
    協賛: 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
    企画: システム工学部会

    プログラム

    6月1日(金) (12:00 -- 6:30)
    12:00 ─ 12:30 この日の受付
    12:30 ─ 13:00 藤原 義久,鈴木 泰博
    opening remarks (gzipped postscipt file) (html file)
    13:00 ─ 14:00 青木 正直(UCLA経済学部)
    経済系のentryとexit過程のmodelingについて (postscipt file)
    14:00 ─ 14:15 議論+buffer
    14:15 ─ 15:15 時田 恵一郎(大阪大学大学院理学研究科)
    「はい、複雑な生態系が安定な場合はあります」-- 30年来の「生態学のパラドックス」への解答 --
    (gzipped postscipt file)
    15:15 ─ 15:30 議論+休憩
    15:30 ─ 16:30 戸田 幹人(奈良女子大学理学部)
    境界領域としての化学反応論 -- 気体分子運動論から分子の社会学へ -- (postscipt file)
    16:30 ─ 18:30 ポスターダイジェスト口頭発表 + ポスター発表
    18:30 ─ 20:00 懇親会(場所:マルチメディアホール7F)

    6月2日(土) (10:30 -- 3:30)
    10:30 ─ 11:00 この日の受付
    11:00 ─ 12:00 高安 秀樹(Sony CSL)
    経済物理学から見る市場価格のゆらぎ -- ティックデータからハイパーインフレーションまで --
    12:00 ─ 13:00 昼休み+ポスター発表
    13:00 ─ 14:00 高林 純示(京都大学大学院農学研究科)
    エコインフォマティックス -- 生態系の生物間化学情報ネットワーク -- (html file)
    14:00 ─ 15:00 Peter Davis(ATR環境適応通信)
    Mechanisms for self-organization in open networks (html file)
    15:00 ─ 15:30 批判・激励・まとめ

    研究会主旨

    近年の化学生態学における実験的研究は,生態系を,単なる「食う・食われる」 という関係だけではなく,複数種類の異なる種間相互作用からなる動的なネッ トワークとして把握する必要性を示唆しています.また,社会経済系における 現象論的研究は,例えばオープン市場が,単なる需要と供給の均衡システムで はなく,多様な戦略を持つエージェントが互いに収益とリスクに関連する関係 性を持つ系であり,そこに新しい形の統計性が生じ得ることを示しています. これらのシステムは,自律分散性や開放安定性といった性質を持っているばか りでなく,選択や淘汰という機構のために,新たな要素の侵入や流出がシステ ムに必然的に伴うような特徴をもっています.また,自由度の数自身と相互作 用自身が変化していく系でありながら,あらかじめ決定することのできる設計 図や運動に従っているとする記述が困難であるという意味の「オープンダイナ ミックス」と呼ぶことができるかもしれません.このようなシステムは,生態 系・免疫ネットワーク・市場経済・社会や組織のネットワーク,さらにはイン ターネット・動的通信網に代表される人工物としての社会ネットワーク等に広 く見られ,オープンダイナミックスにおける多様性・関係性の理解とその制御 可能性は重要な課題です.

    マクロレベルでの現象論として,そのような系はどのような特徴や統計的性質 を持っているのでしょうか.ミクロレベルではどのような観測や実験が行われ, いかなるモデルかが行われているのでしょうか.現象論とモデルはどのように して橋渡しがされているのでしょうか.多様性とその安定性の指標を知るため にはどのような道具があるのでしょうか.いわゆるマルチエージェントシステ ムと力学的システムをベースにしたモデル化は,いかにしてお互いに相補的に 現象を説明していけるのでしょうか.

    本研究会では,これらの問題に関して活発に研究されている方々に講演を依頼 し,さらに若手研究者らの参加を分野横断的によびかけます.一般講演はすべ てポスター募集のみとしますが,ポスター発表と招待講演の質疑のための時間 を充分にとることにより,じっくりと研究者間で議論できるようなスタイルを とります.招待講演の資料は計測自動制御学会研究会資料として発行し配布い たします.最新の講演者・ポスター発表リスト・プログラム等につきましては 本研究会のホームページをご参照ください.

    キーワード: 社会経済系,生態系,経済物理,大自由度系,small worlds, 情報ネットワーク,非平衡系の現象論,可変自由度など

    参加費:資料代(2,000円)のご負担をお願いいたします.お支払は当日受付に てお願いいたします.
    懇親会: 6月1日(金)夕刻から行う予定です(懇親会費は別途ご負担願います).

    問い合わせ先(いずれかにお問い合わせください.):

    通信総合研究所けいはんな情報通信融合研究センター
    〒619-0289 京都府相楽郡精華町光台2-2-2
    藤原 義久
    e-mail: yfujiwar@crl.go.jp
    fax: 0774-95-2419

    東京医科歯科大学 難治疾患研究所 生命情報学
    〒113-8501 東京都文京区湯島1-5-45
    鈴木 泰博
    e-mail: suzuki@gentzen.mri.tmd.ac.jp
    fax: 03-5803-0247

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    (最終更新日:2001年9月13日)